スポーツメンタルコーチ上杉亮平
試合で力を発揮できないあなたへ、心の土台を整える伴走者
~アスリートを自己実現へと導く~
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頑張る事がつらいあなたへ──捉え方をかえてみよう

 

頑張る事がつらい。 そう感じる自分を、あなたはどれくらい許せているだろう。

競技者として生きていると、 「頑張るのは当たり前」 「頑張れないのは甘え」 「頑張り続けることが正しい」 そんな空気の中で呼吸し続けることになる。

だからこそ、 頑張る事がつらいと感じた瞬間、 胸の奥に小さな罪悪感が生まれる。

でもね、 その感覚は、弱さではない。 逃げでもない。 甘えでもない。

それは、 あなたの心が「このままでは壊れてしまう」と静かに知らせてくれているサインだということ。

このコラムは、 そんなあなたに向けたメッセージとして綴る。 

 

頑張るとは、本当は何なのか

頑張るとは、 本来は行動の強さではなく、 存在の向きだということ。

どれだけ苦しい練習をしたかではなく、 どれだけ長く続けたかでもなく、 どれだけ歯を食いしばったかでもない。

頑張りとは、 「自分がどこへ向かおうとしているのか」を確かめる行為。

向かう先が自分の内側と一致しているとき、 頑張りは静かな力になる。

向かう先が外側の期待に引っ張られているとき、 頑張りは苦しみに変わる。

頑張りとは、 外側に向かう力ではなく、 内側へ戻るための力なのかもしれない。

「どうありたいのか」 「何を大切にしたいのか」 「どこに立ちたいのか」

この存在の軸と行動が重なったとき、 頑張りは苦しくならない。

 

 頑張る事がつらくなる理由

頑張る事がつらくなるとき、 そこには必ず"ズレ"がある。

 

  1. 外側の期待と、 内側の願いのズレ。

 

  1. 他人の視線と、 自分の感覚とのズレ。

 

  1. 理想の自分と、 いまの自分のズレ。

 

この"ズレ"が大きくなるほど、 頑張りは重くなる。

しんどさの正体は、 負荷の重さではなく、 自分の心と行動の距離だ。

人は、自分から離れた場所で頑張ろうとすると、必ず苦しくなる。

それは弱さではなく、 "自分に戻りたい"という心の働き。

頑張る事がつらいのは、 あなたが弱いからではない。 あなたの心が、 「この頑張り方は違う」と静かに訴えているだけ。

 

頑張りがしんどくない人は、何が違うのか

頑張りがしんどくない人は、 強いわけではない。 特別な才能があるわけでもない。

ただ、 自分の内側の声を聞く習慣がある。

「今日はここまででいい」 「いまは休むべきだ」 「これは自分のための頑張りじゃない」 「これは自分の未来につながっている」

その声に耳を澄ませることができる人は、 頑張りが苦しくならない。

頑張りがしんどくないのは、 頑張りが自分をすり減らす行為ではなく、 "自分を守る行為"になっているから。

頑張るほど、自分が整う。 頑張るほど、自分が満ちる。 頑張るほど、自分が深まる。

そんな頑張り方が必ず存在する。

 

捉え方をかえてみよう──「頑張る=いばらの道」という誤解

競技者の世界には、 "いばらの道こそ正しい"という空気がある。

苦しいほど価値がある無理をするほど美しい限界を超えるほど正しい

それは本当だろうか。

いばらの道を進むことは、 頑張りではなく、 ただの自己破壊。

無理は続かない。 続かないものは強さにならない。

本当に強い選手は、 いばらの道を選ばない。

彼らは、 自分の心と身体が壊れない道を選ぶ。 それを"頑張り"と呼ぶ。

頑張りとは、 苦しさの量ではなく、 自分との一致度で決まる。

 
 
突然ですが登山をしたことはありますか?

 

どんな山を登るにしても、

山には、いくつものコースがある。 初心者向けの道もあれば、 上級者しか入れない道もある。

その中で、どの道が正しいかは、 その人の体力や経験や装備によって変わる。

 

 

競技も同じだと言える。

あなたにはあなたのコースがあるあなたにはあなたのペースがある あなたにはあなたの呼吸がある

いばらの道を選ぶ必要はない。 険しい道を選ぶ必要もない。 苦しさを美徳にする必要もない。

あなたの山は、あなたの身体で登ればいい。

今の自分が立てる高度を選び、 今の自分が歩ける歩幅で進み、 今の自分が扱える負荷を背負う。

頑張りとは、 自分の山を、自分の呼吸で、自分の選択で登ること。

そしてその呼吸は、 誰かに見せるためのものではなく、 自分の存在を守るためのもの。

 

自分に合った頑張り方とは

自分に合った頑張り方とは、 自分の存在が壊れない範囲で、自分の可能性を押し広げること。

すぐに"限界を超える"必要はない。 まずは"限界を知る"こと。むしろそっちの方がずっと大切だと言っても良い。

限界を知るとは、 自分を諦めることではなく、 自分を尊重すること。

あなたの心がいま立っている場所。 あなたの身体がいま扱える負荷。 あなたの呼吸がいま許してくれるペース。

それらを丁寧に見つめることが、 本当の頑張り方につながる。

それを続けていれば自然と限界を超えていける。
 

最後に

──頑張る事がつらいあなたへ

その感覚は、弱さではない。 逃げでもない。 甘えでもない。

それは、 あなたの心があなたを守ろうとしている証拠。

頑張りとは、 苦しさの量ではなく、 自分とのつながりの深さで決まる。

いばらの道を選ばなくていい。 無理を美徳にしなくていい。 苦しさを頑張りの証にしなくていい。

あなたの山は、 あなたのペースで登っていい。

その歩みこそが、 静かに、確実に、あなたを強くする。

そして、登山とひとつだけ違うのは、あなたの歩みは、ある日突然、景色を変える力を持っているということ。 静かに積み重ねた一歩が、思いがけない瞬間に、あなたを一気に高い場所へ連れていく可能性さえある。 だから今日も、自分の呼吸で、自分の山を登っていけばいい。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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