スポーツメンタルコーチ上杉亮平
試合で力を発揮できないあなたへ、心の土台を整える伴走者
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現状維持は敵か?味方か?

 

あなたは今、新しいチャレンジをしていますか?

 

突然だけれど、あなたは今、何か新しいチャレンジをしていますか? 競技の世界にいると、挑戦は当たり前のように語られるけれど、実際に新しい一歩を踏み出すのは簡単ではないと感じる方もいるのではないでしょうか。

 

実は、私は今まさに新しい挑戦の真っ只中にいる。 これまでの自分のやり方を一度手放し、未知の領域に足を踏み入れている最中。 正直に言えば、不安もあるし、思うようにいかない日々を絶賛経験中。 それでも、挑戦することでしか見えない景色があると感じているし、信じている。

だからこそ、あなたにもぜひ、 「挑戦し続けるマインド」 を持ってほしいと思っている。

 

そんな挑戦の日々の中で、ふと頭に浮かんだ言葉がある。

 

「現状維持」

 

この言葉を、あなたはどう捉えているだろう。 良いことなのか、悪いことなのか。 守るべきものなのか、破るべきものなのか。

挑戦している今だからこそ、 私はこの「現状維持」という言葉について、改めて深く考える機会があった。

そして、 現状維持という概念をどう扱うべきかを私なりに整理してみました。

 

現状維持は良いのか、それとも悪いのか

結論から言えば、 現状維持は良いとも悪いとも言い切れない。

なぜなら、現状維持は状態であって、価値ではないから。

 

同じ現状維持でも、

 

  1. 挑戦した結果、現状維持だった

 

  1. 何もせず現状維持だった

 

  1. あえて変えず、現状維持を選んだ

 

これらはまったく意味が違う。

 

競技者にとって現状維持は、 成長の前段階にもなれば、停滞の象徴にもなる。

では、現状維持が良いとされる場面から見ていこう。

 

現状維持が良いとされるとき

1. 安定を保ちたいとき

競技者は常に負荷と向き合っている。 身体も心も、限界ギリギリまで追い込む日々が続く。

 

そんな中で、

 

  1. 体調を崩している

 

  1. メンタルが疲弊している

 

  1. 生活環境が大きく変わった

 

こうした状況では、 「今のままでいい」 という選択が、むしろ最善になる。

現状維持は、安心や安全を守るための防御とも捉えることができる。 防御があるからこそ、攻めるタイミングを逃さずに済む。

 

2. 積み上げたものを守りたいとき

競技者が築いてきたものは、技術だけではない。

 

  1. 生活リズム

 

  1. 身体のコンディション

 

  1. ルーティン

 

  1. メンタルの安定

 

  1. チームとの信頼関係

 

これらは、変えないことで成熟していく。

 

「変えない」という選択は、 維持ではなく継続でもあり、熟成とも言える。

トップ選手ほど、「変えない勇気」も持っている。

 

3. 変化よりも深めたいとき

新しい技術を取り入れることは魅力的。 だけど、競技者にとって本当に必要なのは、 深めるという選択のほうが多い。

 

  1. 同じ技術をより正確に

 

  1. 同じ動作をより効率的に

 

  1. 同じ戦術をより高いレベルで

 

これは停滞ではない。 むしろ、トップ選手ほど「深める」ことに多くの時間を使う。

現状維持は、時に成長のための静かな助走にもなる。

 

現状維持が悪いとされるとき

一方で、現状維持が競技者にとって危険なサインになることもある。

 

1. 変化を恐れて挑戦を避けているとき

本当は変わりたい。 もっと強くなりたい。 もっと上を目指したい。

でも、失敗が怖い。 変化が怖い。 未知が怖い。

そんなとき、人は「現状維持」という言葉を盾にしてしまう。

それは安心ではなく回避。 挑戦を避けるための言い訳になってしまう。

競技者にとってこれは、 成長の機会を自ら閉ざしている状態と言える。

 

2. 惰性で続けているとき

意味や目的を見失ったまま、 ただ同じ練習を繰り返してしまうことがある。

 

  1. 以前は効果があった

  2. みんながやっている

  3. とりあえず続けておけば安心

 

こうした理由で続ける練習は、 もはや積み重ねではなく惰性。

惰性は、競技者の成長を静かにむしばむ。

 

3. 環境が変化しているのに、自分だけが止まっているとき

競技の世界は常に変化している。

 

  1. ルール

 

  1. トレーニング理論

 

  1. 戦術

 

  1. 競争相手

 

  1. チーム状況

 

周囲が変わっているのに、自分だけが止まっていると、 やがて大きなズレが生まれる。

現状維持は、 環境変化に取り残されるリスクをはらんでいる。

 

現状維持の価値は意図で決まる

ここまで見てきたように、 現状維持は良いとも悪いとも言い切れない。

では、何がその価値を決めるのか。

 

答えはひとつ。

意図して選んでいるかどうか

これだけ。

 

主体的な現状維持

「今は整える時期だから、あえて変えない」 「疲労が溜まっているから、負荷を上げない」 「技術を深めたいから、新しいことはしない」

これは、 自分の意思で選んだ現状維持。

主体的な現状維持は、競技者にとって強力な武器になることもある。

 

受動的な現状維持

「どうせ無理だから、何もしない」 「変わるのが怖いから、今のままでいい」 「何をすればいいかわからないから、とりあえず続ける」

これは、 無力感や恐怖から生まれた現状維持。

受動的な現状維持は、競技者を弱らせてしまう。

 

競技者が向き合うべき問い

現状維持が良いか悪いかは、 あなたがどんな気持ちでそれを選んでいるかで決まる。

今現状維持が続いているかもと思っている方はこの問いを自分自身に投げかけてみてほしい。

 

  1. 安心したいから?

 

  1. 怖さがあるから?

 

  1. 今を大切にしたいから?

 

  1. 変わる準備をしている途中だから?

 

  1. ただ流されているだけだから?

 

競技者にとって最も大切なのは、 自分の状態を正しく理解し、意図を持って選ぶこと。

現状維持は、休息にもなれば、停滞にもなる。 それを選んでいるのか、流されているのかが分かれ道。

 

現状維持は「敵」にも「味方」にもなる

現状維持は、あなたの競技人生において 最大の味方にも、最大の敵にもなる。

その違いを生むのは、 あなたがそれをどう選ぶかだけ。

 

  1. 守るための現状維持

 

  1. 深めるための現状維持

 

  1. 整えるための現状維持

 

  1. 逃げるための現状維持

 

  1. 惰性の現状維持

 

同じ言葉でも、意味はまったく違う。

競技者として成長し続けるために必要なのは、 現状維持を恐れず、だけど流されず、 自分の意思で選び取る力。

その力を持ったとき、 あなたの競技人生は、 これまでとはまったく違う景色を見せてくれる。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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