スポーツメンタルコーチ上杉亮平
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断捨離で心が整う──「手放す力」が、今を生きる力になる

 

先日、時期的にもあいまって断捨離をしました。 ここ数年、意識していることは“極力自分のものを減らし、必要最低限に収めること”。 物が少なくなると、なぜか心までスッと軽くなる。 そして、この「断捨離」という行為は、物だけにとどまらず、心にも同じことが言えるのだと、改めて感じました。

物も心も断捨離。 昨日よりも過去のことは忘れ、今をより楽しむことで、結果にもつながっていく。 そんな感覚を、今日は丁寧に言葉にしていきたいと思います。

 

なぜ“物を減らす”と心が整うのか

断捨離をすると、部屋が広くなる。 視界が開ける。 空気が軽くなる。

でも、それ以上に大きいのは、心の中に余白が生まれることです。

物が多いと、目に入る情報が増えます。 情報が増えると、脳は常に処理を続ける。 その結果、気づかないうちに心が疲れていく。

逆に、物が少ないと、脳が処理する情報が減り、心が静かになる。 これは心理学でも「環境のシンプルさは心の安定につながる」と言われています。

つまり、断捨離とは単なる片付けではなく、 心のノイズを減らす行為なのです。

 

“物の断捨離”は“心の断捨離”の練習になる

物を捨てるとき、私たちは必ず「これは本当に必要か?」と自分に問いかけます。

 

これは今の自分に必要か

 

これは未来の自分に役立つか

 

これは持っていて心が軽くなるか

 

この問いは、そのまま心にも使える。

 

心の中にも、実はたくさんの“不要なもの”が溜まっています。

 

  • 昔の失敗

 

  • 誰かの言葉

 

  • 自分への過剰な期待

 

  • 比較癖

 

  • 義務感

 

「こうあるべき」という思い込み

 

これらは、物以上に心を重くする。

だからこそ、物の断捨離は、 心の断捨離の練習になるのです。

物を手放すたびに、心の中の何かも一緒に軽くなる。 これは、断捨離を続けている人だけが感じられる感覚です。

 

心の断捨離とは「過去を手放す」ということ

心の断捨離で最も大切なのは、 “過去を手放す”という姿勢です。

過去の出来事は、良いものも悪いものも、 気づかないうちに心のスペースを占領していきます。

 

  • あの時のミス

 

  • あの時の後悔

 

  • あの時の成功体験

 

  • あの時の評価

 

  • あの時の自分

 

どれも、今の自分には必要ないことが多い。

過去を抱えたままでは、今を楽しむ余白がなくなる。

過去を抱えたままでは、未来に向かうエネルギーが奪われる。

だからこそ、 昨日よりも過去のことは忘れる。 その分、今日を楽しむ。

この姿勢が、競技者としての成長にも、人生の豊かさにもつながっていきます。

 

競技者こそ“心の断捨離”が必要な理由

競技者は、一般の人よりもはるかに多くの情報を抱えながら日々を過ごしています。結果や評価、周囲からの期待、他選手との比較、練習後の反省、積み上がる課題、試合前のプレッシャー、SNSの声、チームの空気、そして自分自身が思い描く理想像──こうした一つひとつが、気づかないうちに心のスペースを奪っていきます。

特に真面目な選手ほど「全部抱え込まなきゃ」と思い込み、背負わなくてもいいものまで背負ってしまう。けれど、抱えれば抱えるほど心は重くなり、視野は狭まり、パフォーマンスは確実に落ちていく。どれだけ努力しても、心に余白がなければ本来の力は出せません。

だからこそ、競技者には“心の断捨離”という技術が必要になります。必要なものと、今の自分には必要のないものを分け、手放すべきものはそっと手放す。心の中に余白が戻ると、呼吸が深くなり、判断が澄み、プレーに伸びやかさが生まれる。強さとは、背負う量ではなく、背負わない勇気によって育つものなのだと思います。

 

心の断捨離の具体的な方法

ここからは、実際に使える“心の断捨離”の方法を紹介します。

① 書き出して、捨てる

心の中にあるものを紙に書き出し、 「これは今の自分に必要か?」と問い直す。

必要ないものは、紙を破り紙ごと捨てる。

これは驚くほど心が軽くなる。

 

② 「今の自分に関係ないもの」を切り離す

過去の成功も、過去の失敗も、 今の自分には関係ない。

今の自分ができることだけに集中する。

 

 ③ “義務感”を手放す

「やらなきゃ」は心を重くする。 「やりたい」に変換することで、心が自由になる。

 

 ④ 情報を減らす

SNS、ニュース、他人の意見。 必要以上に取り入れない。

情報を減らすと、心の声が聞こえるようになる。

 

“手放す力”が、結果につながる理由

断捨離とは、ただ物を減らす行為ではなく、余計なものを手放し、心に余白をつくるための行動です。何かを手放すと、その分だけ心にスペースが生まれ、呼吸が深くなり、視界が広がっていく。余白が生まれると、判断は速くなり、行動は軽くなり、感情は安定し、集中力が高まり、自分が何を大切にしたいのかという“軸”が自然と見えてくるようになります。

つまり、手放す力とは、結果につながる力でもあるということです。抱え込むほど強くなるわけではなく、むしろ必要なものだけを残し、余白を確保できる人ほど、本番でしなやかに力を発揮できる。競技者にとって、この“手放す力”は大きな武器になり、プレーの質だけでなく、日々の心の安定にも直結していきます。

 

“今を楽しむ”という最強のメンタル

過去を手放し、心を整え、今という時間をしっかり味わえる選手は強い。過去に縛られることなく、まだ来ていない未来に怯えることもなく、ただ目の前のプレーに集中できる。心が軽く、行動は前向きで、自分の軸がぶれない。そんな状態で立てる選手は、どんなメンタルトレーニングよりも大きな力を発揮する。

強さとは、何かを足すことではなく、余計なものを手放すことで生まれるものなのだと思う。だからこそ、断捨離はその入口になる。物を減らすことが心の余白につながり、心の余白が“今を生きる力”を育てていく。競技者にとって、この循環は何よりの武器になる。

 
 

最後に──断捨離は“生き方”になる

断捨離は、ただの片付けではありません。物を減らすことを通して心を整え、競技者としての生き方そのものにまで影響を与える技術です。余計なものを手放すことで、心のノイズが静まり、過去に縛られず、今を楽しむためのスペースが生まれる。その積み重ねが、結果へとつながっていきます。

この流れは驚くほどシンプルでありながら、とても強い力を持っています。何かを足すのではなく、必要のないものを減らすことで、本来の自分が自然と前に出てくる。競技者にとって、それは大きな武器になります。

今日も、あなたの心が少しでも軽くなり、今を楽しむ力が静かに戻ってくることを願っています。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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