スポーツメンタルコーチ上杉亮平
試合で力を発揮できないあなたへ、心の土台を整える伴走者
~アスリートを自己実現へと導く~
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心に静けさを──何もしない時間が育てる感覚と軸

 

「何もしない時間が、実は一番贅沢な時間かもしれない」――最近、そんなことをよく考えるようになった。

日々を過ごしていると、どうしても何かをしている時間に価値を感じてしまう。練習、分析、勉強、準備、、、すべてが「何かを得るための時間」として積み重なっていく。

だからこそ、ふと立ち止まってみると、何もしない時間が極端に少なくなっていることに気づく。スマホを見て、動画を流して、音楽を聴いて、SNSを開いて、何かしらの刺激を常に受け続けている。

 

「何もしない時間」とは?

ここで言う「何もしない時間」とは、テレビもPCもスマホもつけない。音楽も流さない。本も読まない。誰かと話すわけでもない。ただ、静かに座っているだけの時間。

最初は落ち着かなかった。何かしていないと不安になる。時間を無駄にしているような気がする。怠けているような気がする。そんな感覚が湧いてきた。

それこそが危険だと思った。

 

落ち着かないのは、依存のサインかもしれない

「何かしていないと落ち着かない」という感覚は、

 

  1. 何もしない=無駄・怠け・勿体ない

 

  1. 刺激がないと不安

 

  1. SNSや動画、音楽などへの依存

 

こうした状態の現れかもしれない。

こうした状態が無意識に、自分と向き合うことから逃げているのかもしれない。頭の中にある不安や焦り、未処理の感情が浮かび上がってくるのを怖がっている。だから、何かしらの情報や刺激で脳を埋めて、ごまかそうとしてしまう。

 

静けさは、感じる力を育てる

これは単なる精神論ではなく、人としての土台をつくるための大切な感覚だと、年々強く実感している。

普段の生活は、意識しない限り刺激であふれている。 情報、音、スケジュール、自分への期待や周囲からのプレッシャー、外側から押し寄せるものに反応し続けていると、いつの間にか「自分の内側で何が起きているのか」を感じ取る余白がなくなってしまう。

 

だからこそ、意識的に「何もしない時間」をつくるようにしている。

ただ座って、呼吸の音だけが聞こえるような時間。 何も生産しない、何も得ようとしない、ただそこにいるだけの時間。

 

静けさの中に身を置くと、普段は気づかない小さな感覚が浮かび上がってくる。 胸の奥のざわつき、身体のこわばり、言葉にならない不安、誰にも言っていない本音。 それらは、刺激に紛れているときには絶対と言ってもよいほどみえないものだと思う。

 

何もしていないのに、幸せだと感じられること。 何もしていなくても、満たされていると思えること。 この感覚は、すごく大切で贅沢でもあると同時に強さでもある。

なぜなら、 外側の状況に左右されず、自分の内側から整えていけるとブレない。

 

結果が出ない日でも、調子が悪い日でも、周りが騒がしくても、 自分の中心に戻ってこられる。

静けさは、ただの休息ではない。 心の奥にある本来の自分戻るための時間。

そして、そのつながりが深くなるほど、 練習の質も、判断の質も、パフォーマンスの質も変わっていく。

 

「感じる力」は、技術や体力と同じくらい重要だと思っている。 むしろ、感じる力が育つことで、技術も体力も正しい方向に伸びていく。

だからこそ、静けさをつくる。 何もしない時間を、あえてつくる。

それは怠けではなく、逃げでもなく、 競技者として、人としての軸を育てるための、最も静かで、最も有意義な時間。

 
OFFの日、何かしないともったいないと思っていませんか?
 

休みの日に「何かしなきゃ」と思ってしまう。予定がないと不安になる。何かを得ないと損した気になる。

でも、ゆっくり何もしないまま過ごすことは、実はすごく贅沢な過ごし方。

誰かのためでもなく、何かの成果のためでもなく、ただ自分の感覚を味わう時間。時間を自分のためだけに使えているという感覚。

 

「感じる力」が育つことで得られる4つのメリット

 

ストレスの根に気づけるようになる

外からの刺激をさえぎることで、「本当は何に疲れていたのか」が見えてくる。
→ 対処療法ではなく、根本的なケアができるようになる。

 

自分の本音が聴こえてくる

静けさの中では、「やらなきゃ」ではなく「やりたい」が浮かび上がる。
→ 選択が義務から意志に変わる=自分らしい生き方の軸が育つ。

 

感情の波に飲まれにくくなる

怒りや焦り、不安に対して、「あ、今こう感じてるな」と気づける余白が生まれる。
→ 結果として、反応ではなく選択ができるようになる。

 

今ここに根を下ろせるようになる

未来の不安や過去の後悔に引っ張られず、「今、ここにいる自分」を感じられる。

→ それは、安心感や自己信頼の土台になる。

 
 

競技者にとっての何もしない時間の価値

競技者は、常に何かを積み重ねている。努力、練習、分析、改善、、、すべてが「何かを得るための時間」。

だからこそ、何もしない時間は、「何かを得る」ためではなく、「自分を整える」ための時間。

 

それは、競技者としての軸を育てる時間でもある。

 

  1. 自分の本音に気づく

 

  1. 感情の波を俯瞰できる

 

  1. 今ここにいる自分を感じられる

 

これらは、パフォーマンスの土台になる心の安定をつくる。

 

最後に

──何もしない時間を、少しずつ取り入れてみてほしい

何もしない時間は、最初は落ち着かないかもしれない。 無駄に感じるかもしれない。 罪悪感が湧くこともあると思う。

ただ、その感覚こそが今の自分の状態を静かに教えてくれている。

 

焦りや不安、どこかで抱えていた緊張が、静けさの中でようやく姿を見せているだけ。 それは悪いことではなく、むしろ大切なサイン。

その違和感を否定せず、押し込めず、ただ「今はこう感じているんだな」と受け止めながら、少しずつ静けさに慣れていく。 静けさに身を置く時間が増えるほど、心がゆっくりと落ち着き、奥にある本音や感覚が見えてくる。

 

そして、何もしていない時こそ幸せだと思える瞬間に出会えたとき、 あなたの競技人生の質は、確実に変わっていくはずです。 外側の状況に振り回されず、自分の中心に戻ってこられる強さが育っていく。

 

ぜひ、あなたにも「何もしない時間」の贅沢さを知ってほしい。 その静けさは、あなたの内側にある力が、少しずつ動き出していくはずだから。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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