スポーツメンタルコーチ上杉亮平
試合で力を発揮できないあなたへ、心の土台を整える伴走者
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メンタルが崩れる前に出る小さなサイン──競技者が見落としがちな予兆と向き合い方

 

──競技者が見落としがちな「予兆」という真実

大きく折れる前に、 必ず 予兆 がある。

それは突然崩れるわけじゃない。 心は、静かに、ゆっくりと、 誰にも気づかれないまま傾いていく。

そして、多くの競技者は、その小さな揺れに気づけない。 気づいても「大したことない」と押し込んでしまう。

けれど本当は、 その微細な違和感こそが、 あなたを守るための最初のサイン。

今日はその話をしていきます。

 

なぜ、心は崩れる前にサインを出すのか

前述で言ったように、身体と同じで、 心にも痛みの予兆がある。

筋肉なら張りや違和感で知らせてくれるように、 心もまた、崩れる前に必ずメッセージを送ってくる。

ただ、心のサインは、身体よりずっと静かで、曖昧で、つかみにくい。

だから見落とされる。 そして、気づいたときにはもう限界に近い。

競技者は特にそうだ。

 

  1. 我慢することに慣れている

 

  1. 痛みを押し込む癖がある

 

  1. 弱さを見せたくない

 

  1. 「大丈夫」と言い聞かせるのが上手い

 

だからこそ、 心のサインは無視されやすい。

ただ、無視したサインは消えない。 むしろ、静かに蓄積していく。

 

競技者が見落としがちな「小さなサイン」

ここからは、実際に多くの競技者が見落としやすい崩れる前の予兆をいくつか挙げてみたいと思います。

どれも大きな問題ではない。 だからこそ、見逃される。

だけど、確実に心は揺れている。

 

練習前に「少しだけ」重さを感じる

行きたくないわけじゃない。 だけど、身体が少し重い。 いつもより気持ちが少し乗らない。

この少しが危険になる可能性がある。

本当に崩れるときは、最初から大きな拒否感は出ない。

小さな重さが、毎日少しずつ積み重なる。

 

ミス(失敗)に対する反応が変わる

以前なら「次いこう」で切り替えられたのに、 最近は妙に引きずる。

あるいは逆に、 何も感じなくなる。

どちらもサイン。

心が疲れていると、 ミスに対する揺れ幅が極端になる。

 

人と話すのが少しだけ面倒になる

仲間が嫌いになったわけじゃない。 ただ、話す気力が湧かない。

これは心のエネルギーが減っている証拠。

競技者は「気合い」で押し切れると思いがちだけど、 心のエネルギーは有限。

 

いつもより考えすぎる

 

  1. このままでいいのか

 

  1. 自分は成長しているのか

 

  1. あの人はどう思っているのか

 

  1. 普段なら流せることが、 妙に引っかかる。

 

これは心が余裕を失っているサインと言える。

余裕がなくなると、思考はネガティブに偏りやすい。

 

逆に「何も感じなくなる」

これは危険度が高い。

本当は苦しいのに、 心がそれを感じないように麻痺させている状態。

競技者はこの状態に入りやすい。

「感じない=大丈夫」ではない。 「感じない=限界が近い」ことが多い。

 

サインに気づくことは弱さではない

多くの競技者が誤解している。

「弱さに気づく=弱い」 「揺れに気づく=メンタルが弱い」

違う。

 

むしろ逆と言ってもいい。

サインに気づける人は、強い。

 

なぜなら、 自分の状態を正しく把握できる人は、 崩れる前に立て直せるから。

本当に危険なのは、気づかないこと、 気づいても無視すること、 気づいた自分を責めること、

心は、無視されるほど壊れやすくなる。

 

予兆に気づくための「視点」

ここからは、 競技者が自分のサインに気づくための 視点をいくつか紹介する。

方法ではなく、視点。

 

視点が変われば、 自然と気づけるようになる。

 

「変化」に敏感になる

良い悪いではなく、変化に注目する。

 

  1. いつもより疲れる

 

  1. いつもより考える

 

  1. いつもより無気力

 

  1. いつもよりイライラ

 

この「いつもより」が大事。

心のサインは、変化として現れる。

 

「理由のない違和感」を大切にする

理由が説明できなくてもいい。

むしろ、 理由がない違和感こそ、 心が発している本音。

競技者は理由を求めすぎる。 心は、理屈や正論だけで動くものではない。

 

「できているのに苦しい」を見逃さない

結果が出ているときほど、 心のサインは見落とされる。

 

調子は良い、結果も出ている、だけど苦しい。

 

これは心が悲鳴を上げている証拠。

 

「休みたい」を否定しない

休みたい=怠け ではない。

休みたい=回復が必要 というだけ。

身体の疲労と同じで、 心にも休息が必要。

 

予兆に気づいたとき、どうすればいいのか

気づいた瞬間にできることは、 たったひとつ。

立ち止まること。

立ち止まる=止まる ではない。

立ち止まる=状態を見つめる ということ。

 

  1. 何が重いのか

 

  1. 何が引っかかっているのか

 

  1. 何が疲れているのか

 

それを言語化できなくてもいい。

ただ、 「今、揺れているな」 と認めるだけでいい。

それだけで、 心は少し軽くなる。

 

競技者に伝えたいこと

心は、壊れる前に必ずサインを出す。

だけど、そのサインは、 とても静かで、 とても小さくて、 見落とされやすい。

だからこそ、 気づける人は強い。

気づこうとする姿勢は、 弱さではなく、 自分を大切にする力。

そして、 その力を持っている競技者は、 長く、強く、しなやかに戦い続けられる。

 

最後に──予兆に気づける人は、折れにくい

心が崩れる前に、 必ず予兆がある。

その予兆に気づける人は、 崩れにくい。

そして、 崩れにくい人は、 強い。

競技者としてだけでなく、 人としても。

あなたの心が静かに発しているサインを、 どうか見逃さないでほしい。

それは弱さではなく、 あなたを守るための最初の声だから。

 

もし、このコラムを読んで 少しでも「何かあるかもしれない」と感じたなら、 それだけで十分です。

無理に前向きになる必要も、 答えを出す必要もありません。

ただ、 その小さなサインを一人で抱えずに そっと置いてみる場所として、 体験コーチングがあります。

方法を教える場ではなく、 今の違和感や、言葉にならない揺れを 一緒に確かめていく時間です。

話す内容がまとまっていなくても大丈夫。 「よく分からないけど、少し引っかかる」 そのままで来てもらって構いません。

 今の自分を知る時間を持ちたいと思ったとき、思い出してもらえたら嬉しいです。

あなたの勇気ある一歩お待ちしております。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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