スポーツメンタルコーチ上杉亮平
試合で力を発揮できないあなたへ、心の土台を整える伴走者
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アスリートが瞑想を取り入れる時代──日本との普及差を徹底解説

 

瞑想と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

「瞑想」と聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか。

 

修行僧、座禅、宗教、精神修行…。 日本では長い間、瞑想は特別な人が行うものという印象が強くありました。

 

しかし今、世界のトップアスリートたちは瞑想を“当たり前”のように取り入れています。

2024年パリ五輪では、選手村に 「Athlete365 Mind Zone」 という瞑想・リラクゼーション専用スペースが設置されました。 これは 「多くの選手が瞑想を必要としている」 というIOCの判断の象徴です。

 

一方、日本では企業経営者やビジネスパーソンの間で広がりつつあるものの、 アスリートの世界ではまだ海外ほど浸透していません。

 

そこで今回は、

 

  1. 瞑想とは何か

 

  1. 日本に伝わった背景

 

  1. なぜ海外アスリートの方が普及が早いのか

 

  1. 競技力向上の科学的メリット

 

これらを体系的にまとめ、競技者のあなたに「瞑想を取り入れる価値」をしっかりお伝えします。

 

瞑想の発端と日本への伝来

瞑想の歴史は非常に古く、起源はインドの仏教にまで遡ります。 仏陀(ゴータマ・シッダールタ)が深い瞑想によって悟りを開いたという記述は、仏教の中心的エピソードです。

 

その後、瞑想は中国へ渡り「禅(Zen)」として体系化され、 6世紀頃に日本へ伝来しました。

 

日本で広まった瞑想の特徴は以下の通りです
  1. 禅宗(特に曹洞宗・臨済宗)を中心に発展

 

  1. 座禅(zazen)という形式が確立

 

  1. 精神統一・悟りを目指す修行として位置づけられた

 

Zen は日本文化と融合し、武士道、茶道、書道などにも影響を与えました。

つまり日本では、瞑想は「宗教・精神修行」として長く扱われてきたため、 一般の人が日常的に行うものではありませんでした。

 

日本の方が歴史は長いのになぜ海外アスリートの方が普及が早いのか?

ここが最も興味深いポイントです。 瞑想は日本の方が歴史的には圧倒的に古いのに、なぜ海外アスリートの方が積極的に取り入れているのでしょうか。

 

理由は大きく4つあります。
 

瞑想が“科学的メソッド”として再構築された(西洋の世俗化)

20世紀後半、アメリカを中心に瞑想は宗教色を排除し、 心理療法・医療・ビジネスのための科学的手法 として再構築されました。

 

代表例が MBSR(マインドフルネスストレス低減法)

 

  • ストレス軽減

 

  • 認知行動療法(CBT)との統合

 

  • 医療・教育・企業研修への導入

 

これらにより、瞑想は 宗教ではなく科学的トレーニング として普及しました。

 

Zen が“宗教”ではなく“ライフスタイル”として受け入れられた

Zen は海外で

 

  • 哲学

 

  • ライフスタイル

 

  • メンタルトレーニング

 

として広く普及しています。

Zen は「直接体験を重視する精神文化」として紹介され、宗教ではなく “生き方” として受け入れられました。

 

マインドフルネスが“結果を出すためのツール”として普及

西洋では、瞑想は

 

  • 集中力

 

  • 生産性

 

  • ストレス管理

 

  • パフォーマンス向上

 

のための 実用的な技術 として広まりました。

アスリートにとって「結果が出るかどうか」は最重要。 そのため、瞑想は自然と競技の世界に浸透しました。

 

宗教色を意図的に排除して普及させた歴史がある

Jon Kabat-Zinn による MBSR は、 仏教由来でありながら 宗教要素を完全に排除して医療化 されました。

これにより、瞑想は

 

  • 科学

 

  • 医療

 

  • スポーツ

 

  • ビジネス

 

などあらゆる分野で受け入れられるようになりました。

 

瞑想が競技者にもたらす科学的メリット

ここからが本題です。 瞑想は競技力にどんな影響を与えるのか?

 

① 集中力の向上

Zen meditation は不安やストレスを軽減し、集中力を高める効果があると研究で示されています。

競技中の「今ここ」に意識を戻す力が強化されます。

 
② メンタルの回復力が向上

マインドフルネスは、 精神的回復力を高めることが複数の研究で示されています。

 

  • ミスを引きずらない

 

  • プレッシャーに強くなる

 

  • 感情の波が小さくなる

 

これは競技者にとって大きな武器です。

 
③ ストレス・不安の軽減

Zen meditation は不安やストレスを軽減する効果があると報告されています。

試合前の緊張やプレッシャーに対して非常に有効です。

 
④ 判断力・認知機能の向上

瞑想は脳の前頭前野の働きを高め、 判断力・意思決定能力を向上させることが研究で示されています。

競技中の瞬間的な判断に直結します。

 
⑤ 睡眠の質向上 → 回復力アップ

瞑想は副交感神経を優位にし、睡眠の質を高める効果があります。

競技者にとって「回復」はパフォーマンスの土台。 瞑想はその基盤を強化します。

 

なぜ今、競技者こそ瞑想を取り入れるべきなのか?

1:競技の勝敗は“メンタルの影響”を強く受けるから

技術や体力は練習で磨けますが、 本番でそれをどれだけ発揮できるかは、心の状態に左右されます。

瞑想はその“心の揺れ”を整え、 パフォーマンスの再現性を高めてくれます。

 
2:トップ選手ほどメンタルの重要性を理解しているから

パリ五輪の瞑想スペース設置は象徴的です。

世界のトップ選手は、 安定したパフォーマンスを発揮するために瞑想を“当たり前の習慣”として取り入れています。

 

3:瞑想は“コスパ最強”の手段だから
  • 道具不要

 

  • どこでもできる

 

  • 5分から効果がある

 

  • 科学的根拠が豊富

 

これほど効率の良いメンタルへのアプローチは他にありません。

 

最後に:瞑想は競技力を底上げする“科学的アプローチ”です。

宗教でもスピリチュアルでもなく、 脳科学・心理学・生理学の研究によって、その効果は確かめられています。

ただし、これは「鍛える」ためのものではありません。

 

あなたの内側にある力を整え、本来のパフォーマンスを引き出すための静かな時間です。

海外のトップアスリートたちが自然に取り入れているのは、瞑想が“結果を生む土台”をつくるから。

 

余計な雑念や緊張をそぎ落とし、本番で迷わず、自分の感覚を信じられる状態へと戻してくれる。

日本でもこの流れは確実に広がっていきます。

 

心の状態が、身体の動きや判断に直結することが、ようやく当たり前として受け入れられ始めているからです。

競技者として、あなたが一段上のステージへ進むために── 瞑想は、静かに、確実に力を貸してくれます。

目を閉じる数分間が、 あなたの軸を澄ませ、 揺るがない集中を生み、 本番で“自分らしさ”を最大限に発揮するための余白をつくる。

 

あなたの中にすでにある力を、もう一度、手のひらに取り戻すための時間。

ぜひ日常的に瞑想を取り入れてみてください。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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