弱点は扱い方、捉え方次第で武器になる

弱点という言葉には、 どうしても「直さなければいけないもの」という印象がつきまとう。
スポーツの世界では特にその傾向が強く、自分にとっての弱点を見つけると多くの選手が反射的に 「克服しなければ」と考えるのではないでしょうか?
もちろん、弱点を克服しようとする姿勢は健全と言える。 努力は選手の根幹であり、成長の源でもあるから。
だけど 弱点を克服だけが正解だと決めつけると、 選手は苦しくなる。
弱点は、ひとつの意味だけで語れない。 弱点は扱い方で意味が変わる。
弱点は「欠けている部分」ではなく「性質」である
弱点を欠点として扱うと、 選手は弱点をゼロにすることに必死になる。
だけど、弱点とは、 あなたの中にある性質のひとつだとういこと。
性質は、良い悪いではなく、 ただそういう反応をしやすいというだけ。
その性質が、あなたの判断や動きに独自の色をつけていく。
弱点を性質として捉えると、 「直すべきもの」から 「扱い方を選べるもの」へと変わる。
弱点と強みは、ひとつの線の両端にある
弱点は、ただのマイナスではなく、その裏側には、必ず性質がある。
- コントロールが悪い。
それは、ボールの行方が読めないということ。 読めないものは、相手にも読めない。
- 緊張しやすい。
それは、身体が小さな変化に敏感だということ。
- 判断が遅い。
それは、状況を丁寧に見ようとしているということ。
弱点と強みは対立しない。 どちらも同じ性質の別の表れだと思ってほしい。
弱点を否定しすぎると、その裏側にある強さまで消えてしまう可能性がある。
弱点に向き合うとき、人は弱点そのものよりも感情に苦しむ
弱点に気づくと、 人は「できない自分」を基準に考えてしまう。
- 弱点を隠そうとすると、 プレーは固くなる。
- 弱点を恐れると、 挑戦ができなくなる。
- 弱点を直そうと急ぐと、 視野が狭くなる。
弱点そのものより、 弱点と向き合う時の感情が選手を苦しめることが多い。
だからこそ、 弱点を性質として捉える視点が必要になる。
弱点には「扱い方を選ぶ」という道がある
弱点を克服することにも価値がある。 だけど、弱点に向き合う方法はそれだけではないということ。
弱点には、 消そうとする以外にも、 活かすという選択肢がある。
- スピードがないなら、読みで勝負する。
- パワーがないなら、タイミングで勝負する。
- 体格に恵まれないなら、 細かな動きや重心の低さを活かせる。
- 気持ちが揺れやすいなら、 変化に敏感な感性をプラスに捉え武器にできる。
弱点をどう扱うか。 その選択が、選手のスタイルを決める。
弱点を抱えたまま戦うことは、 弱点に負けることではない。 弱点を前提に、自分の道を選ぶということ。
弱点は、時間の中で形を変えていく
弱点は、一瞬で消えない。 だけど、扱い方は今日から変えられる。
弱点は、積み重ねの中で 少しずつ形を変えていく。
弱点を受け入れた瞬間から、 弱点はあなたの中で別の意味を持ち始める。
弱点は、あなたの未来を狭めるものではない
弱点は、あなたの可能性を奪うものではない。 むしろ、弱点は あなたのプレーに個性を与える材料になる。
弱点があるからこそ、 あなたにしか辿れない道があるし、弱点があるからこそ、 あなたにしか生み出せない強さがある。
弱点は、あなたの特徴だ。 その特徴は、扱い方次第で武器になる。
最後に
──弱点で悩んでいるあなたへ
弱点に向き合うとき、 人はつい「できない自分」を見てしまう。
だけど、弱点は、あなたを否定するためにあるわけじゃない。
弱点があるからこそ、 まだ伸びる可能性が眠っているということ。
弱点は、あなたを止める壁ではない。
あなたがどこへ向かうべきかを示す方向にもなり得るということ。
弱点をどう扱うかで、 あなたの未来はまったく違う形になる。
どう進むかを決めるのは、あなた自身。
弱点と向き合うことは、 自分の可能性を選び取ることでもある。
そしてその選択が、あなたを次のステージへ連れていく。
最後までお読み頂きありがとうございました。
コラム著者