スポーツメンタルコーチ上杉亮平
試合で力を発揮できないあなたへ、心の土台を整える伴走者
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目的を見失うと競技は苦しくなる──手段が目的に変わる前に立ち返るべきこと

 

「最近、練習がしんどい」 「結果が出ないと全部が無意味に思える」 「頑張っているのに、なぜか心がついてこない」

そんな声を、選手から聞いてきました。 そして、その声は決して弱さではありません。 むしろ、本質に戻るタイミングが来ているサインです。

競技者が苦しくなるとき、そこには必ず 目的・目標・手段のズレ が生まれています。

 

目的が曖昧だと、目標が苦しくなり、手段が義務になる

これは競技者に最も多い“心の迷子”のパターンです。

 

  1. 目的が曖昧

 

  1. 目標だけが先に立つ

 

  1. 手段が義務になる

 

  1. 結果が出ないと自分を責める

 

  1. さらに目的が見えなくなる

 

このループに入ると、 どれだけ努力しても心が軽くならない。

なぜなら、 目的(Why)が曖昧なまま、目標(What)と手段(How)だけが肥大化するから。

目的が見えないまま走り続けるのは、 地図を持たずに山に入るようなものです。

どれだけ頑張っても、 「どこに向かっているのか」がわからない。

だから苦しくなるのです。

 

目的とは「なぜ競技をするのか」という“生き方の軸”

目的は、結果でも記録でもありません。

 

  1. なぜ競技を続けたいのか

 

  1. 何に価値を感じているのか

 

  1. 競技を通して、どんな自分でありたいのか

 

これらが“目的”です。

目的は、 競技人生の北極星のようなもの。

たとえ雲に隠れて見えなくても、 そこにあると知っているだけで、 選手は迷わずに進める。

逆に、目的が曖昧だと、 どんな目標も“重荷”に変わります。

 

目標とは「目的を形にしたもの」

目標は、目的を実現するための“通過点”です。

 

  1. タイムを縮める

 

  1. 技術を習得する

 

  1. 大会で結果を出す(金メダルをとる)

 

  1. レギュラーを勝ち取る

 

これらはすべて目標。

目標は大切です。 でも、目標はあくまで 目的のための道具 でしかありません。

目的が明確であれば、 目標は自然と意味を持ち、 達成へのプロセスも前向きになる。

しかし目的が曖昧だと、 目標は“義務”に変わり、 達成できないと自分を責める材料になる。

 

手段とは「目標を達成するための方法」

手段は、もっとも変化しやすい部分です。

 

  1. 練習メニュー

 

  1. トレーニング方法

 

  1. 食事

 

  1. 休養

 

  1. メンタルの整え方

 

これらはすべて手段。

手段は状況に合わせて変えていい。 むしろ変えるべきです。

しかし多くの選手は、 手段を目的化してしまう。

 

  • 毎日走ることが目的になっている

 

  • 練習量を増やすことが目的になっている

 

  • 休まず頑張ることが目的になっている

 

本来は目的のための手段なのに、 いつの間にか“やること自体”が目的になってしまう。

これが苦しさの正体です。

 

「目的が手段にすり替わる瞬間」は、誰にでも起きる

たとえば、こんなケースがあります。

 

本来の目的

「競技を通して、自分の可能性を広げ幸せになりたい」

 

 設定した目標

「大会で優勝する」

 

 選んだ手段

「毎日自分で決めた事をやり続ける」

ここまでは良い。

 

しかし、いつの間にか…

 

  • 練習を休むと罪悪感

 

  • 疲れていても無理に追い込む

 

  • 練習量が減ると不安になる

 

こうして、 “練習をすること”が目的にすり替わる。

本来の目的は 「自分の可能性を広げること」 だったはずなのに。

手段が目的化すると、 選手は必ず苦しくなります。

 

 目的が明確だと、手段は自然に選べる

目的が明確な選手は、 手段を柔軟に変えられます。

 

  1. 疲れている日は休む

 

  1. 必要なら練習量を減らす

 

  1. 逆に集中したい日は追い込む

 

  1. 自分に合わない方法は手放す

 

なぜなら、 目的がブレていないから。

目的が明確だと、 手段は“選択肢”になり、 目標は“道しるべ”になる。

目的が曖昧だと、 手段は“義務”になり、 目標は“重荷”になる。

この違いは、 競技人生を大きく左右します。

 

競技者に必要なのは「目的に立ち返る時間」

競技者は、日々の練習に追われれば追われるほど、 本来の目的を見失いやすくなります。 練習量が増え、やるべきことが積み重なるほど、 「なぜ自分はこの競技を続けているのか」という根本の問いが いつの間にか心の奥に押し込まれてしまうのです。

だからこそ、一度立ち止まる時間が必要です。 ほんの少しでいい。 深呼吸をして、自分の内側に静かに耳を澄ませる時間。

 

  1. なぜ競技を続けたいのか。

 

  1. 何に価値を感じているのか。

 

  1. 競技を通して、どんな自分でありたいのか。

 

  1. 何を大切にして生きていきたいのか。

 

こうした問いを言葉にする時間は、 練習と同じくらい、いや、時にはそれ以上に大切です。 目的が明確になると、選手は驚くほど強くなります。

迷いが減り、焦りが消え、 行動が自然と整い始める。 そして挑戦は、外側から“やらなければならない”ものではなく、 内側から静かに湧き上がってくる“衝動”へと変わっていく。

目的が見えると、 選手は本来の自分のリズムで前へ進めるようになるのです。

 

最後に──あなたの目的は、どこにありますか?

競技を続けていると、どうしても目の前の練習や結果に意識が向きがちです。 気づけば、目標が重荷になり、手段が義務になり、 「やらなければならない」という感覚だけが心の中に残ってしまうことがあります。

でも、その苦しさはあなたが弱いからではありません。 ただ、目的が少しだけ見えにくくなっているだけです。

目的が曖昧になると、 目標はあなたを縛るものになり、 手段はあなたを追い込むものに変わってしまう。

逆に、目的が明確になると、 目標は意味を持ち、 手段は自然と選べるようになる。 努力は義務ではなく、あなた自身の“選択”に変わる。

 

そして、目的が手段にすり替わるのは、誰にでも起きることです。 真面目に取り組む人ほど、努力家である人ほど、 この落とし穴に気づかないまま進んでしまう。

 

だからこそ、競技者には“本質に戻る時間”が必要なのです。

 

何のために競技をしているのか。

 

どんな自分でありたいのか。

 

競技を通して、何を得たいのか。

 

どんな未来を生きたいのか。

 

これらの問いに向き合う時間を是非定期的に作ってほしい。 目的が明確になった瞬間、 あなたの中で何かが静かに整い始める。

迷いが減り、焦りが薄れ、 行動が自然と意味を帯びていく。 挑戦は“外側から押しつけられるもの”ではなく、 “内側から湧き上がる衝動”へと姿を変える。

挑戦は、生命力から静かに始まる。 その生命力は、あなたの“目的”から生まれる。

目的があるから、あなたは立ち上がれる。 目的があるから、あなたは前へ進める。 目的があるから、あなたは困難を越えられる。

今日も、あなたの競技人生が 目的に導かれ、 静かに、しかし確かに前へ進んでいきますように。

そしてその歩みが、 あなた自身の人生を深く豊かにし、 あなたが望む未来へとつながっていきますように。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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