スポーツメンタルコーチ上杉亮平
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後悔の正体を解き明かす──なぜ生まれ、どう未来に活かせるのか

 

「後悔したくない」──この言葉を、競技者からも、日常の会話からも、私は何度も耳にしてきました。 誰もが口にするこのフレーズには、強い願いと少しの恐れが混ざっています。

なぜ人は、そんなにも後悔を避けたいと思うのでしょうか。 そもそも後悔とは何なのか。 そして、後悔は本当に悪いものなのだろうか。

私は後悔は決して弱さではなく、むしろ願望の強さの証だ思っています。

そんな想いを込めて、このコラムを綴ります。

 

後悔はなぜ生まれるのか?

「もしあの時、別の選択をしていれば…」 「もっと努力していれば、結果は違ったかもしれない…」

こうした思考は心理学で反事実思考と呼ばれます。 後悔は、この反事実思考から生まれる感情です。

脳は過去の選択を振り返り、現実の結果と「もし違う選択をしていたら」という仮想の結果を比較します。 そのギャップが「後悔」という感情を生み出すのです。

特に脳の前頭前野や前部中帯状皮質(aMCC)が関与しており、意思決定や感情調整に深く関わっています。 つまり、後悔は「過去を責めるため」ではなく、未来の選択を改善するための脳の仕組みなのです。

 

後悔する人としない人の違い

1. 完璧主義かどうか

完璧主義の人は「もっと良い選択があったはず」と考え続け、後悔を強く感じやすい傾向があります。 一方、柔軟な人は「その時の自分にはあれが最善だった」と受け入れることができ、後悔を引きずりません。

 

2. 他人の評価に敏感かどうか

他人の目を気にする人は「どう思われたか」を過度に考え、後悔が長引きます。 逆に「自分の価値観」を軸に選択する人は、後悔を最小限に抑えられます。

 

3. 自己責任感の強さ

責任感が強い人ほど「自分のせいだ」と抱え込み、後悔が深くなります。 一方で「環境や偶然も影響した」と考えられる人は、後悔を軽く受け止められます。

 

4. 成長マインドセットの有無

「失敗は学び」と捉える人は、後悔を未来へのヒントに変えます。 「失敗=価値がない」と捉える人は、後悔を苦しみとして抱え込みます。

 

後悔は悪いものではない

結論から言えば、後悔は悪いものではありません。 むしろ、後悔は未来を変えるための「学びの感情」です。

 

  1. 後悔があるからこそ、次の選択を慎重にできる

 

  1. 後悔があるからこそ、自分の価値観を見直せる

 

  1. 後悔があるからこそ、同じ失敗を繰り返さないよう準備できる

 

ただし、後悔を「自分責め」や「過去への執着」にしてしまうと、行動が止まり、自己評価が下がります。 大切なのは、後悔を未来への問いに変えることです。

 

後悔は望みが大きいほど生まれやすい

後悔は「叶えたい願望の強さ」と比例します。

 

  1. 望みが大きいほど、現実とのギャップが大きくなる

 

  1. 願望が強いほど、「自分の選択が結果に影響した」と感じやすい

 

  1. その結果、後悔は深く残りやすい

 

研究でも、長期的には「やらなかったこと」の後悔が強く残ることが示されています。 つまり、願望が強い人ほど「挑戦しなかった後悔」を抱えやすいのです。

これは裏を返せば、後悔は「本気で望んでいた証」でもあります。 後悔があるということは、あなたが本気で何かを叶えたかった証拠なのです。

 

さらに重要なのは、「まだできる」と信じているかどうかで後悔の深さが決まるということです。 自分の可能性を感じている人ほど、どれだけベストな選択をしたとしても「もっとできたかもしれない」と思い、少しの後悔が残ります。

これは、後悔が「可能性を信じる心」と結びついている証拠です。 つまり、後悔は「自分にはまだ伸びしろがある」と感じているからこそ生まれる感情なのです。

 

後悔を未来に活かすための思考習慣

 

後悔を否定しない  「後悔している自分」を受け入れることで、感情が整理されます。

 

選択の背景を振り返る  「なぜその選択をしたのか?」を理解すると納得感が生まれます。

 

未来に活かす質問をする  「次に同じ場面が来たら、どうする?」と問い直すことで、後悔が未来の行動に変わります。

 

自分を責めるのではなく、育てる  「この経験が自分を強くする」と捉えることで、後悔は意志力のトレーニングになります。
 

最後に──後悔はあなたの願望の叫び

後悔は、弱さではありません。 それはあなたの心が「本気で欲しかった」と叫んでいる証です。

望みが浅ければ、人は後悔しません。 「どうでもいい」と思っていたことに、痛みは残らない。 後悔があるということは、あなたが心の底から求めていたからです。

 

後悔は、あなたの願望の強さを映す鏡です。 その痛みは、あなたがどれほど未来を望んでいたかを教えてくれる。 だから後悔は、悪いものではない。 むしろ、あなたの人生を動かすエネルギーです。

 

後悔を抱いた瞬間こそ、次の挑戦の扉が開きます。 「もう一度やり直したい」 「次こそ掴みたい」 その気持ちが、あなたを前へ押し出す力になる。

後悔は過去を責めるためにあるのではなく、 未来を切り拓くために存在しているのです。

だから、後悔を恐れないでください。 それはあなたの願望の炎がまだ消えていない証拠です。 その炎を燃料にして、次の一歩を踏み出してください。

後悔は、あなたを弱くするのではなく、 あなたの願望を再び燃え上がらせ、未来を変える力へと変わります。

 

後悔は、あなたが本気で生きている証。 その証を誇りに、未来へ進んでください。

後悔は「過去を責める感情」ではなく、 「未来を切り拓くためのエネルギー」です。

そして、後悔があるということは、あなたがまだ自分の可能性を信じている証拠です。 「まだできる」と信じる心があるからこそ、後悔は生まれる。 その痛みは、あなたの未来を変える力に変わると私は信じています。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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