スポーツメンタルコーチ上杉亮平
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不快に挑む勇気が意志力を育てる──自己評価を変える脳科学

 

人はなぜ不快を避けるのか?

私たちは「やりたくない」「面倒だ」「不安だ」と感じると、自然に避けようとします。これは脳の防衛本能であり、進化の過程で危険を回避するために備わった仕組みです。 しかし現代では、この「不快回避」が成長の機会を奪うことがあります。競技者にとっては、まさにこの不快感に挑むことが成長の条件なのです。

 

aMCCとは?

aMCC(前部中帯状皮質)は脳の前頭前野の内側に位置する領域で、意志力の中枢と呼ばれるほど重要な役割を担っています。

 

不快感の処理:痛みや不安、ストレスを感じたときに反応し、行動を制御する。

 

努力の制御:困難な課題に取り組む際に活性化し、「やり抜く力」を支える。

 

自己制御:衝動を抑え、長期的な目標に沿った行動を選ぶ。

 

意思決定:葛藤の中で「やるか、やらないか」を判断する。

 

この領域が鍛えられることで、不快に挑む勇気が生まれ、意志力が育つのです。

 

不快感は脳の成長のサイン

不快な感情が湧いたときこそ、aMCCが活性化しています。つまり「嫌だな」と感じる瞬間は、脳が新しい挑戦を受け止めている証拠です。 不快を避けるのではなく、「これは脳が成長しているサインだ」と捉えることが大切です。

 

意志力は“筋肉”と同じ──鍛えるための具体的ステップ

ここからは、意志力を育てるための具体的な行動を丁寧に説明します。

 

1. 小さな不快に挑戦する

例えば「使った食器をすぐ洗う」。一見些細なことですが、面倒だと感じる行為にあえて取り組むことで、aMCCが刺激されます。 この「小さな不快への挑戦」が積み重なると、脳は「不快でも行動できる」という回路を強化し、意志力が育ちます。

 

2. 習慣として積み重ねる

一度だけ挑戦しても効果は限定的です。毎日少しずつ「やりたくないこと」に向き合う習慣を持つことで、aMCCは継続的に鍛えられます。 例えば「ランニングであと20mだけ頑張る」「筋トレであと1回だけ増やす」

この“あと少し”の積み重ねが、意志力を持続的に育てるのです。

 

3. 成功体験を意識的に味わう

挑戦を終えた後、「やり切った」という感覚を意識的に味わうことが重要です。脳は報酬系を通じて「不快に挑むと達成感が得られる」と学習します。 この成功体験の記憶が、次の挑戦へのモチベーションを支え、意志力をさらに強化します。

 

意志力が高まると“不快への挑戦”が可能になる

意志力が育つと、不快に対して「避ける」ではなく「挑む」選択ができるようになります。

 

  1. 苦手な課題に取り組めるようになる

 

  1. 緊張する場面でも一歩踏み出せる

 

  1. 不安を抱えながらも継続できる

 

これらはすべて、意志力が支えている行動です。 つまり、意志力が高まるほど「不快を成長の糧にする力」が増していくのです。

 

自己評価の歪み

──周りを過大評価し、自分を過小評価する

多くの人は、周囲を過大評価し、自分を過小評価する傾向があります。特に真面目で努力家ほど、他人の成果ばかりが目に入り、自分の小さな挑戦や成長を見落としてしまう。 この「自己評価の歪み」が、意志力を弱める要因になります。

「どうせ自分にはできない」と思えば、不快に挑む勇気が湧かない。 逆に「自分は思っているよりずっと良い」と信じられれば、不快に挑む力が自然と高まります。

 

意志力が自己評価を変える

意志力が高まると、不快に挑戦できるようになります。 そしてその挑戦の積み重ねが、自己評価を改善していきます。

 

「やりたくないことをやり切った」経験が、自分への信頼を育てる  小さな挑戦をやり切るたびに、「自分はできる」という感覚が強まります。

 

小さな成功体験が積み重なり、「自分はできる」という感覚が強まる  意志力は成功体験の積み重ねによって強化され、自己評価の歪みを修正します。

 

周囲との比較ではなく、昨日の自分との比較ができるようになる  意志力が育つと、他人ではなく自分自身の成長に目を向けられるようになります。

 

つまり、意志力が自己評価を変える力を持っているのです。

 

最後に──不快に挑む勇気を

不快感は、あなたを止めるものではありません。 それは脳が成長しているサインであり、意志力を育てる最高のチャンスです。

 

「やりたくない」「面倒だ」「不安だ」──そう感じる瞬間こそ、未来の自分をつくる入口です。

 

その一歩を踏み出すかどうかで、あなたの可能性は大きく変わります。

意志力が高まれば、不快に挑む勇気が生まれます。 そしてその勇気は、自己評価を変えていきます。

 

周りを過大評価し、自分を過小評価する癖から抜け出し、 「自分は思っているよりずっと強い」と信じられるようになるのです。

 

あなたが避けてきた不快感は、敵ではなく味方です。 それはあなたを鍛え、あなたを成長させ、あなたを未来へ押し出す力です。 不快に飛び込むたびに、脳は新しい回路をつくり、あなたの意志力は確実に強くなっていきます。

 

だからこそ、今あなたが「やりたくない」と感じていることこそ、未来の自分を育てる最高のトレーニングなのです。 その一歩は小さくても構いません。

 

食器を洗う、あと20mだけ走る──その積み重ねが、あなたを「不快に挑める人間」へと変えていきます。

不快に挑む勇気は、あなたの可能性を解き放ちます。 そしてその可能性は、あなたが思っている以上に大きく、強く、頼もしい。

 

あなたはできる。 あなたは思っているよりずっと強い。 その力を信じて、不快に飛び込んでください。

 

その瞬間から、あなたの未来は確実に動き始めます。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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