スポーツメンタルコーチ上杉亮平
試合で力を発揮できないあなたへ、心の土台を整える伴走者
~アスリートを自己実現へと導く~
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思考の偏りがメンタルを揺らす──認知の歪みと自己拡張効果の科学

 

「なんとなく不安定な日」の正体

「最近、気分が落ち込みやすい」「些細なことでイライラする」 そんな日が続くと、メンタルが弱くなったのでは?と感じることがある。 でも実は、“思考の偏り”が心を揺らしていることも少なくない。

競技者にとって、メンタルの安定はパフォーマンスの土台。 その土台が揺らぐ原因のひとつが、認知の歪み。

 

思考の偏りがメンタルと競技に与える影響

 

1. 自己評価の低下

失敗や不安を「自分の価値」と結びつけてしまうと、競技者としての自信が揺らぐ。 「私はダメだ」「何をやってもうまくいかない」といった思考は、技術や戦術の選択にも影響を及ぼす。 本来なら挑戦できるプレーも、「自分には無理だ」と思い込むことで選択肢から外れてしまう。

 

2. 不安・抑うつの悪化

偏った思考が繰り返されることで、不安や落ち込みが慢性化し、試合中の集中力や判断力が低下する。 「またミスするかも」「失敗したらどうしよう」といった予期不安が、プレーの質そのものを下げる。

 

3. 人間関係への影響

「あの人は私を嫌っている」「きっと裏がある」などの思い込みは、チームスポーツでは特に危険。 信頼関係が揺らぐことで、連携プレーや声かけが減り、戦術の幅が狭まる。 結果として、個人の不安がチーム全体のパフォーマンスに影響することもある。

 

4. 行動の制限・回避

「どうせ失敗するからやらない」「迷惑をかけるかもしれない」という思考は、プレーの選択肢を狭める。 たとえば、シュートを打つべき場面でパスを選ぶ、積極的な守備を避けるなど、本来の力を発揮できない状況が生まれる。

 

競技中の思考パターンの偏り──

プレーの幅が狭くなる理由

思考の偏りは、メンタル面だけでなく、戦術や判断にも影響する。

 

たとえば:

 

  1. 「この場面はいつもこう動くべきだ」

 

  1. 「あの選手には絶対勝てない」

 

  1. 「自分の得意な形じゃないと決められない」

 

こうした思考は、過去の成功体験や失敗体験に縛られた“戦術の固定化”を生む。 結果として、プレーの幅が狭まり、相手の変化に対応できない選手になるリスクがある。

特に試合中は、瞬時の判断が求められる。 そのときに「いつものパターン」しか選べないと、相手に読まれやすくなり、プレーの質が落ちる。

 
よくある偏った思考のパターン(認知の歪み)
  1. 全か無か思考:「完璧じゃないと意味がない」

 

  1. 一般化のしすぎ:「一度失敗したから、もう全部ダメ」

 

  1. マイナス化思考:「うまくいったけど、たまたまだ」

 

  1. すべき思考:「〇〇すべきなのにできない私はダメ」

 

これらは、無意識に繰り返されることで、心のクセになっていく。

 

なぜ気づけないのか?──思考の偏りの盲点

 

1. 脳のクセ(前頭葉の働き)

前頭葉は「共感・想像力・衝動の抑制」を司る。 この働きが弱まると、自分の思考が偏っていることに気づきにくくなる。

 

2. 認知の同一化

「自分が正しいと思うことは、他人もそう思っているはず」と決めつけてしまう。 結果として、周囲とのズレに気づけない。

 

3. 経験のジレンマ

過去の成功体験や失敗体験が、新しい視点を受け入れる妨げになる。 経験は“翼”にも“鎖”にもなる。

 

4. 想像力の欠如

他人の立場や感情を想像する力が弱まると、思考の偏りに気づけない。 特にSNSでは、一方的な発信が偏りを強化することもある。

 

解決の鍵──自己拡張効果とは?

自己拡張効果とは、他者や新しい環境との関わりを通じて、 自分の認識や可能性が広がる現象のこと。

 

たとえば:

 

  1. 誰かと深く関わることで「こんな考え方もあるんだ」と気づく

 

  1. 新しいコミュニティに入ることで「自分ってこういう面もあるんだ」と発見する

 

自己拡張が起こると、自分の枠が広がり、偏りが相対化される。 「あれ?もしかして、私の考えって一面的だったかも…」という気づきが生まれる。

特に、安心できるコミュニティや信頼できる関係性の中では、 偏った思考もやさしくほどけていく。

 

スポーツメンタルコーチの役割

競技者は、結果を求める世界に生きている。 だからこそ、思考の偏りに気づき、整えるサポートが必要。

スポーツメンタルコーチは、選手の思考を“鏡”のように映し出し、 偏りを相対化し、本来の力を引き出す土台を整える存在。

 

  1. 自己評価が下がっているとき

 

  1. 人間関係に悩んでいるとき

 

  1. 行動が止まってしまっているとき

 

  1. 戦術や判断がワンパターンになっているとき

 

そんなときこそ、対話と気づきの場が力になる。

 

最後に──偏りに気づく力が、未来を変える

思考の偏りは、誰にでもある。 しかし、それに気づき、整える力は、競技者としての未来を変える力になる。

自分の思考の癖や限界は、自分の内側だけでは見えにくいもの。 だからこそ、信頼できる他者との対話や、視点を広げる環境との接点が必要になる。

そのために、スポーツメンタルコーチとして、上杉亮平が伴走させていただきます。 あなたの思考と感情の“深さ”に寄り添いながら、競技力と人間力の両方を支えるサポートを行います。

もし今、思考の偏りやメンタルの揺らぎに気づいたなら、 まずは一度、体験コーチングでその一歩を踏み出してみてください。

あなたの中にある“本来の力”が、きっと静かに動き出します。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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