スポーツメンタルコーチ上杉亮平
試合で力を発揮できないあなたへ、心の土台を整える伴走者
~アスリートを自己実現へと導く~
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練習が続かない嫌な理由は“習慣”だった──自分を変えるメンタルの整え方

 

負の感情は、習慣から生まれる

「最近、練習が楽しくない」 「やる気が出ない」「サボり癖が抜けない」 そんな声を、選手から聞く事があります。

でも、それはあなたの“意志”が弱いからではありません。 多くの場合、習慣が感情をつくり、感情が行動を止めているのです。

たとえば、朝起きてスマホを見て、SNSで他人と自分を比べる。 その瞬間、脳は「自分は足りない」と認識し、やる気を削ぎます。 そのまま練習に向かえば、集中できず、成果も出ない。 そして「やっぱりダメだ」と思い、また同じ習慣に戻る── これが、負のループです。

このループは、気づかないうちに日常に染み込み、 競技者としての自信や集中力をじわじわと削っていきます。

 

自分を責める前に、自分をほめていますか?

「あなたは、今日の自分をほめてあげられていますか?」

 

たとえば、
  1. 朝起きた
  2. 練習に向かった
  3. 少しでも体を動かした
  4. 悩みながらも、競技を続けている

 

これらは、すべて「行動」です。 そして行動は、脳にとって“成功体験”です。

小さな行動をほめることで、脳は「自分はできる」と認識し、 次の行動へのエネルギーを生み出します。

逆に、「まだまだ」「全然ダメ」と自分を責め続けると、 脳は「自分はできない」と記憶し、行動を止めるようになります。

競技者にとって、自分をほめることは甘えではなく、脳のスイッチを入れる技術なのです。

 

トカゲ脳と論理脳

──脳の仕組みを味方につける

人間の脳には、原始的な「トカゲ脳(爬虫類脳)」と、 思考や判断を司る「論理脳(前頭前野)」があります。

 

  1. トカゲ脳:

感情・反射・恐怖・怠惰を司る。変化を嫌う

 

  1. 論理脳:

計画・判断・自己制御を司る。変化を望む

 

習慣がトカゲ脳に根付くと、変化を拒むようになります。 「練習したくない」「面倒くさい」「今日はやめよう」 これらは、トカゲ脳の反応です。

でも、小さな成功体験を積み重ねることで、論理脳が活性化し、習慣を書き換える力が生まれる。 つまり、「自分をほめること」は、脳のスイッチを切り替える行為なのです。

さらに、トカゲ脳は「快」と「不快」に敏感です。 練習が苦痛だと感じると、脳はそれを避けようとします。 だからこそ、練習に“快”を混ぜる工夫が必要になります。

 

悪い習慣を断ち、今を生きる

過去の失敗や、未来の不安に囚われていると、 今この瞬間の行動が止まります。

でも、今を生きること=今の習慣を変えることです。

 

たとえば、
  1. 朝のスマホをやめて、深呼吸する

 

  1. 練習前に「今日の目標」を紙に書く

 

  1. 終わった後に「できたこと」をひとつ書き出す

 

これだけで、脳は「自分は変われる」と認識します。 そして、感情が整い、行動が変わり、結果が変わる。

競技者にとって「今を生きる」とは、 今の習慣を選び直すことでもあります。

 

習慣は「楽しい」に混ぜると続く

「新しい習慣を手に入れたい」 「でも、続かない」「練習が楽しくない」

そんなときは、やりたくないことに“やりたい”を混ぜるのがコツです。

 

  1. 音楽を聴きながらストレッチする

 

  1. お気に入りのウェアを着て練習に向かう

 

  1. 練習後に好きなカフェに寄る

 

  1. SNSで「今日の一歩」を記録する

 

  1. 仲間と一言だけでも感想を共有する

 

これらは、脳に「快」の記憶を残す工夫です。 習慣は、快と結びつくことで定着します。

また、習慣化の初期段階では「完璧を目指さない」ことも重要です。 1日5分でも、1回でも、行動したらそれを認める。 その積み重ねが、やがて「やらないと気持ち悪い」状態へと変わっていきます。

 

自分との約束が、未来を変える

競技者は、常に「結果」に晒されています。 だからこそ、外側の評価に振り回されがちです。

でも、本当に大切なのは、自分との約束を守ること。 「今日、練習に行く」 「今日、少しでも動く」 「今日、自分をほめる」

この小さな約束が、未来を変えます。 そしてその約束を守るたびに、あなたの脳は「自分は信頼できる」と認識し、 競技者としての軸が育っていきます。

自分との約束を守ることは、自己信頼の土台です。 それがあるからこそ、プレッシャーの中でも自分を保てる。 結果が出ない時期でも、競技を続けられる。

 

最後に

──その一歩を、今ここから

もし今、 ・習慣を変えたい ・メンタルを整えたい ・競技をもっと楽しみたい そう思っているなら、その感情こそがスタートラインです。

行動は、感情から生まれます。 そして行動が、習慣を変え、未来を変えます。

もしあなたが、 「自分との約束を守りたい」 「でも、どうすればいいかわからない」 そう感じているなら──

まずは、体験コーチングという“対話の一歩”を踏み出してみてください。 これは、あなたの中にある「変わりたい」を、 「変われる」に変えるための時間です。

私、上杉亮平は、競技者の“心の土台”を育てるために、 日々、言葉と対話を通じてサポートしています。

あなたの中にある「小さな約束」を、 一緒に守り続けるために。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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