アスリートの成長|心の余裕と仲間への気遣いが競技人生を豊かにする

先日、埼玉・川口にある知り合いのコミュニティ施設を訪れた。ここは、地域の人々が自然と集まり、情報や交流が広がる場所。店主の方はとても親切で、顔が広く、様々な人の架け橋となっている。そんな温かい空間だからこそ、時間があるとつい立ち寄ってしまう。
この日、私が受けた依頼は、新設されたサッカージュニアユースチームが練習試合を組める相手を探している というものだった。決して仕事として直接関係があるわけではなかったが、こうした相談を受けるのが私は好きだ。なぜなら、「人のために動くこと」が自分自身の成長につながる と信じているから。
すぐに解決策を出せるわけではなかったが、このつながりを大切にしながら、少しでも力になれたらと思って動いた。
ここで何が伝えたいかというと、アスリートにもこの価値観を持って欲しいということ。
アスリートにも必要な「与える心」
アスリートにも、心の余裕と「与える姿勢」が必要 だということだ。
競技スポーツでは「勝つこと」「結果を出すこと」が求められる。ただ、その過程でどれだけ周りに貢献できるか、それが本当の強さにつながる。
人とのつながりが、自分を強くする
自分にとって今回の経験は、小さな出来事かもしれない。ただ、こうしたリアルな交流が、結果的に自分の活動の幅を広げてくれると感じた。スポーツメンタルの分野でも、ただ個々の選手の成長を支えるだけでなく、こうした人とのつながりを大切にしながら広めていきたい。
アスリートも、試合だけでなく日常の関わりの中で強くなっていく。だからこそ、自分のためだけでなく、仲間(選手・スタッフ・ファン)にも気遣える姿勢を持ってほしい。
それが、競技人生をより豊かにし、次のステージへと進む鍵になるはずだと思っているから。
コラム著者