スポーツメンタルコーチ上杉亮平
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井上尚弥|最強とは何か—試練とプレッシャーに向き合う強さ

 

スポーツを観ることが好きで、時間があれば試合をチェックしている。 そんな中、昨日、ラスベガスでの井上尚弥選手の試合を観た。

結果は 8R TKO勝利、スーパーバンタム級4団体統一4度目の防衛成功。 しかし、今回の試合で注目されたのは「勝った」こと以上に「ダウンを奪われた」ことだった。 「最強」と言われるがゆえの試練。

普通に試合を見ていて、対戦相手が強かったと感じた。 だが、メディアや周囲の期待は違った。 「楽勝で勝つはず」 「圧倒的な力を見せつけるはず」

そう語られていたが、彼の相手は 世界ランキング1位の選手 に変わりない。 どれだけ強くても、どれだけ結果を残しても、勝ち方によって評価が揺らぐ現実がある。

 

活躍することで上がり続けるハードル

競技において実績を積むほど、求められるものは自然と大きくなる。 「勝つこと」だけではなく、「どう勝つか」が問われるようになる。 普通の勝ち方では満足してもらえない——そんな現実が待っている。

これはアスリートにとって大きなプレッシャーとなる。 メディアや世間が作り上げる「理想の姿」、過剰な期待、そして「当たり前」とされる勝利。 選手自身も、気づかないうちにそのプレッシャーに飲み込まれてしまう。

 

周囲の声に惑わされず「自分でいる強さ」

スポーツの世界で戦い続けるためには、 自分自身が自分でいられる強さ が必要だ。 周囲の評価、メディアの報道、ファンの期待——それらに振り回されない軸を持つこと。

井上尚弥選手は、ダウンを奪われながらも勝利を手にした。 それは、彼が自分自身の戦いを貫いた結果だ。

スポーツの世界では「評価されること」よりも、「自分を貫くこと」のほうが簡単ではない。 どんなプレッシャーがあっても、どんな期待が押し寄せても、最後に信じるべきものは 「自分が積み重ねてきたもの」 である。

この試合を通して、プレッシャーとの向き合い方について改めて考えさせられた。 周囲が何を言おうと、自分の戦いを貫ける強さ——それこそが、真に「最強」と言えるものではないか。

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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