スポーツメンタルコーチ上杉亮平
~アスリートを自己実現へと導く~
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今出せる100%が成長を決める
完璧主義に囚われずベストを尽くす考え方

 

スポーツでも人生でも、私たちは時に「まだ足りない」と感じることがあります。しかし、完璧を求めるあまり、自分が今出せる100%を見逃してしまうことはないでしょうか。このコラムでは、「今出せる100%を出すこと」に焦点を当て、その価値と意義について考えていきます。

 

1. 今の自分を受け入れるという強さ

誰もが理想の自分を追い求めます。しかし、目標や期待に押しつぶされそうになる時、まず大切なのは「今の自分」を受け入れることです。心理学的に、自己受容(self-acceptance)はストレス軽減やモチベーション向上に効果があるとされています。

スポーツの世界でも、過去の偉大な選手たちは、困難な時期に「自分ができる範囲の全力」を出すことに集中したと語っています。現在の自分を受け入れた時、初めて本当の全力が出せるのです。

あなたが今の自分を受け入れるとしたら、どんな部分を「今の強み」として考えられるでしょうか?

 

2. 全力の意味は人それぞれ 

100%の努力は人それぞれ違います。大事なのは、他人と比較するのではなく、自分の中の基準に集中することです。スポーツ心理学では、目標に向かう過程での「自己成長」に意識を向けることで、結果に囚われずに充実感を得られるとされています。

例えば、今日の練習で「昨日よりも1つの動作が良くなった」と感じたら、それがあなたの100%です。それを重ねることで、未来の大きな成功が積み上がっていくのです。

今日あなたが「これが自分の100%だ」と感じられる行動は何でしょうか?

それを小さな一歩として認めてみてください。

 

3. 全力を出すことの先にある成長

全力を出すことには、結果に関係なく満足感が伴います。なぜなら、その瞬間、自分の限界に挑戦しているからです。興味深いことに、心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した「フロー理論」では、集中と挑戦のバランスが取れた状態で人は最も幸せを感じるとされています。全力を出し切ることは、このフロー状態を引き出す重要な要素です。

今、目の前の課題でフロー状態を体験するには、どのような心構えが必要だと思いますか?

 

4. 結果ではなく過程を楽しむ 

全力を出し切ることは、「過程を楽しむ」ことと表裏一体です。結果がどうであれ、全力を尽くしたとき、そこには必ず学びがあります。そしてその学びが次の挑戦を支える力になります。

有名なアスリートも「失敗した試合があっても、その中でベストを尽くせたことが自信につながる」と語っています。結果を重視しすぎるのではなく、「自分ができることをやりきった」という達成感を大切にしましょう。

あなたが次に取り組む目標で、どうすればその過程を楽しむことができるでしょうか?

 

最後のメッセージ 

結果を追い求める中で、「今出せる100%」を忘れてしまいがちですが、その瞬間に全力を尽くすことでしか得られないものがあります。それは、自分を受け入れ、挑戦し、成長する喜びです。

今の自分ができる範囲で精一杯やること。それだけで、次のステップへの扉が開かれます。大事なのは、自分の100%を知り、それを惜しまず出し切ること。そうすれば、どんな結果も価値あるものに変わるでしょう。

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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