スポーツメンタルコーチ上杉亮平
~アスリートを自己実現へと導く~
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突然できなくなるのはなぜ?乗り越えて成長するスポーツメンタル戦略

 

以前は「当たり前」にできていたことができなくなる瞬間は、多くのアスリートが経験する壁のひとつです。その壁は苦しみを伴いますが、乗り越えることでより強い自分をつくるチャンスでもあります。このコラムでは、スポーツメンタルの観点からその状況に向き合い、乗り越える方法を考えていきます。

 

1. なぜ突然できなくなるのか? 

「当たり前」にできていたことができなくなる理由は様々です。身体の疲労、技術の変化、プレッシャー、さらにはメンタルの要因が複雑に絡み合っている場合があります。特に、心理的要因としては「自己効力感(self-efficacy)」の低下が影響することがあります。これには、「失敗への恐怖」や「周囲からの期待」が関わることが多いです。

しかし、これは自然な過程です。筋力や技術がピークに達している間に、メンタルや身体が一時的に調整を必要とすることがあります。この状態を「再構築の時期」と捉え、自分を責めすぎないことが大切です。

 

2. できなくなったとき、どう向き合うか 

できなくなった瞬間にこそ、自分自身と向き合う時間を持つことが重要です。

 

以下のアプローチが有効です
  1. 過去の経験を活かす

振り返ると、これまでに乗り越えた困難や成功した瞬間が必ずあるはずです。それを思い出し、その時の自分がどのように対処したのかを振り返ることで、今の状況に活かせるヒントを見つけることができます。「乗り越えられる自分」を信じる力が、次の一歩を踏み出す原動力となるでしょう。

 

あなたが過去に成功した経験の中で、どんな工夫や努力が役立ったのか、思い出してみてください。それを今どう応用できるでしょうか?

 

  1. 新しい視点で取り組む

できなくなったことに固執しすぎず、今だからこそ試せる新しい方法やアプローチを探してみましょう。たとえば、「別の練習方法を試す」や「リフレッシュを目的にした新しいルーティンを取り入れる」など、既存の枠にとらわれない柔軟な考え方が、思わぬ発見を生むことがあります。

 

 今の状況を活かして、どんな新しい工夫やアイデアを試せそうですか?いつもとは違う角度からチャレンジしてみませんか?

 

3. 再び進むための実践的なステップ 

アスリートとして「できない」を乗り越えるための方法を具体的に提案します。

 

  1. 技術の再確認

基本に立ち返り、できる部分を基礎から整え直すことで新しい発見があります。自分のフォームや習慣を見直してみてください。

 

  1. プレッシャーを軽減する環境を作る

リラックスした練習や、失敗を恐れない状況を意図的に作り出すことが重要です。

このステップを通じて、自分自身を少しずつ進化させる機会をつかむことができます。

 

4. この経験があなたを強くする理由 

突然できなくなる体験は、辛いものですが、それがあなたをより成長させるプロセスになることを忘れないでください。心理学的にも困難を乗り越えることで「レジリエンス(回復力)」が高まり、未来の挑戦に対する強さが培われることが示されています。

また、プロアスリートの多くがこの壁を経験しています。彼らはその壁に直面しながら、過程を楽しみ、乗り越えることでさらなる高みへと進みました。この体験は、あなたに新しい視点と力をもたらすのです。

 

最後のメッセージ 

できなくなったことは、進化のためのステップです。焦らず、恐れず、自分を信じて少しずつ前進してください。その苦しい瞬間も、あなた自身の成長を支える重要なピースなのです。

一つずつできることを重ねていけば、再びできる日が訪れます。そしてその時、あなたは以前よりも強くなった自分に出会うでしょう。今ある困難を乗り越えることで、新しい道が開かれます。

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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