スポーツメンタルコーチ上杉亮平
~アスリートを自己実現へと導く~
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表彰台に上がったのに嬉しくない?スポーツメンタルの本質

 

先日、嬉しい事にパーソナルで見ている選手が新たな実績を残しました。自身初めての表彰台で2位という結果、そして国体の代表選手にも初めて選ばれました。この結果の報告を基にリアルな出来事をコラムとして掲載させていただきます。是非自分事に捉えて頂けると嬉しいです。

 

先日、パーソナルでサポートしている選手が過去最高記録を更新し、初めて表彰台へ上がった。さらに国体の選抜選手にも選ばれ、目に見える成績の向上があった。 この報告を聞き、素直に「おめでとう!」と喜んだ。しかし、選手自身は思ったほど嬉しそうではなかった。むしろ、私の方が興奮していたくらいだ。

理由を聞いてみると、こう返ってきた。 「確かに順位は上がった。でも1位じゃない。選考会では思うような結果が出せず、満足できていない。」 「もっとこうすれば良かった」「もっとできたはずだった」 結果が向上しても、心の中には悔しさが残っていた。

 

このエピソードから伝えたいこと。

 

上を目指し続けると、喜べない人生になる?

目標を持ち、成長を求めることは素晴らしい。ただし、結果だけに焦点を当てすぎると、永遠に満足できない人生になりかねない。 どんなに成績が向上しても、「もっと上がある」と思えば、それがストレスとなる。そして、成功を実感することなく、次へ次へと追い求める状態が続く。

だからこそ、できなかったことではなく、できたことに目を向けることが重要だ。

 

  1. 過去最高記録を更新できた
  2. 表彰台に上がるという新たな経験を得た
  3. 次の目標に向けた課題が見えた

 

成功や成長を認めることで、メンタルが安定し、次の挑戦に向かうモチベーションが高まる。

だからこそ喜べるときは素直に喜んでほしい。そうする事で自己効力感も高まってくる。

 

自己効力感が高まるとどうなる?

ここで重要なのが「自己効力感」。自己効力感とは、「自分はできる」と思える感覚のことで、スポーツに限らず人生の成功に大きく関係する。

 

自己効力感が高まると
  1. 挑戦する意欲が増す → 高い目標でも「自分ならできる」と信じられる

  2. 精神的な安定につながる → 失敗があっても落ち込みすぎず、学びに変えられる

  3. 継続的な努力ができる → モチベーションが維持され、練習の質が向上する

 

一流アスリートほど、この自己効力感を持っている。彼らは失敗を「成功への過程」と捉え、小さな成長を積み上げながら前進しているのだ。

 

小さな成功を認める習慣を持つ

競技スポーツの世界では、勝負は明確に「結果」で決まる。しかし、結果だけを評価するのではなく、その過程に価値を見出すことが大切だ。

 

  1. 練習でできなかったことが1回でも成功した
  2. 昨日よりタイムが0.1秒でも縮んだ
  3. 試合で新しい戦略を実践できた

 

このような「成長の証」を認識することで、自然と自己効力感が高まり、自信につながる。そうすれば、次のステージでさらに良い結果を出せるようになる。

 

まとめ:成功の本質とは?

スポーツにおいて結果を追い求めることは重要だ。しかし、結果だけに固執すると、満足することなく、永遠に成功を感じられない状態が続く。 だからこそ、「小さな成功を認め、自己効力感を高めること」が、最終的な成長につながる。

結果を手に入れたとき、素直に喜べること。その経験が自信を築き、次のステップに進む力になるのだ。 これを意識することで、競技だけでなく、人生においてもより充実したものになっていくだろう。

コラム著者
プロスポーツメンタルコーチ上杉亮平
全てのアスリートが競技を楽しみ、自分らしさを輝かせる世界を創る。ことを目指し
「メンタルで視点(せかい)が変わる」この言葉胸にアスリートを自己実現へと導くサポートをしています。詳しくはこちら

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